トピックス


 
IFSCCバルセロナ大会出席
 
9月4日〜7日に「第33回国際化粧品技術者会連盟バルセロナ大会2023」があり出席しました。
口頭発表 76件、ポスター発表373件があり、受賞は以下のとおり。
口頭発表基礎部門:「ヒトにおける感情コミュニケーションを深く理解する:体臭を介したポジティブ感情の伝達に関する研究」Aline Robert-Hazotteさん(資生堂 ヨーロッパイノベーションセンター)
口頭発表応用部門:「ミネラルサンスクリーンの新奇設計戦略:肌上でUV防御能と透明性を向上する無機UV防御剤の動的均一化」福原隆志さん(資生堂 みらい開発研究所)
ポスター部門:「次世代の制汗技術:ヒトエクリン汗腺の収縮を制御」原武史さん(マンダム先端技術研究所)
 

 
「高機能化粧品を支える粉体技術」
 
月刊ファインケミカル 9月号「【特集】医薬品・化粧品開発を支える粉体技術」掲載
粉体は肌の色を彩ったり毛穴や小じわを目立たなくしたりする可視光制御や透明性が高くしかも紫外線を遮断する紫外線制御などから化粧品に多く用いられている。本稿ではそれらに加えてスキンケア,デオドラント,さらに乳化系の製剤設計に必要な粉体表面処理など高機能化粧品を支える粉体技術について述べた。
福井 寛、月刊ファインケミカル、51(9), 26-35 (2022)
 

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日本塗装技術協会賞 論文賞 受賞
 
塗装工学誌第55巻1号に発表された「無機-有機ハイブリッド塗膜モデルの構造と物性」(坪田実、福井寛)が論文賞を受賞しました。授賞式は5月21日でした。
 アクリル・メラミン系塗料で樹脂と顔料を直接反応させると、顔料を密に取り込んで構造体を作る部分と樹脂からなる部分に相分離し、両相が上手くバランスして膨張・収縮を起こさない丈夫な膜が形成されました。色々な用途に使えそうです。

日本技術士会の「技術士PE」5月号の技術コラム「生活に寄り添う科学技術シリーズ」に「紫外線から身を護る技術」が掲載されました。日本技術士会のご厚意により、この記事を見ることができます。
  【ダウンロードはこちら】2021技術士、紫外線から身を護る技術、福井寛.pdf
 
また、「技術士PE」に掲載された以下の記事も見ることができます。
・「粉体表面の機能性ナノコーティングとその応用」
・「国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟を利用した革新的な新材料の開発」
 

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色材協会・2020 JSCM Most Accessed Review Award受賞
 
2021年32日に行われた色材協会総会で、色材協会誌の中で2020年に最もアクセスの多かった総説「化粧品用粉体の表面をデザインする」が2020 JSCM Most Accessed Review Awardの表彰を受けました。
 

展望「化粧品への表面処理粉体の活用~高分子にフォーカスして~」
 
高分子の2020年12月号に表題の記事が掲載されました。化粧品分野に高分子は増粘・ゲル化剤、皮膜剤、保湿剤、乳化剤などとして用いられますが、表面処理粉体にも用いられています。これらの利用に関してまとめました。
福井寛、高分子、69(12),621-623(2020).
 

解説「高機能化粧品を支える粉体技術」
 
工業材料の2020年12月号に表題の記事が掲載されました。化粧品分野で粉体は「光の制御(可視光、紫外光)」、「剤型の制御」、「臭いと皮膚生理の制御」、「保湿・DDSなどの制御」を行っています。これらの機能についてまとめました。
福井寛、工業材料、68(12), 33-39(2020).
 

 
「実務をふまえた化粧品処方設計と処方関連技術への対応」 2020年6月24日出版 
情報機構 価格55,000円 + 税
 1.化粧品の概要(福井部分執筆)
 2.化粧品の製剤化に関連する基礎技術の概要
 3.化粧品における安全性試験の現状
 4.化粧品の安定性に関する試験
 5.保存効力に関する考え方と試験方法
 6.化粧品における官能評価試験
 (処方の考え方)
 7.クレンジングオイル、8.洗顔料、9.化粧水、10.乳液・クリーム、11.サンスクリーン剤、12.ファンデーション、13口唇用化粧品、14.マスカラ、15.シャンプー・コンディショナー、16.育毛および抗白髪向け化粧品 、17.入浴剤
  【著者割引がありますのでご希望の方はe-mailでご連絡ください。】
 


 

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色材協会・功績賞 受賞

2020年3月3日に行われた色材協会総会で、色材協会の事業・運営等の活動に対し永年に亘り顕著な貢献が認められた者に授与する「色材協会功績賞」の表彰を受けました。


 
論文「無機-有機ハイブリッド塗膜モデルの構造と物性」
 
坪田実、福井寛、塗装工学、55(1),4-17(2020)に論文が掲載されました。メラミン/アクリル樹脂と酸化チタン表面に導入されたエポキシ基とを直接反応することによって分散系塗膜の熱膨張率の低下とゴム域での弾性率の増大が実現した。この塗膜構造と塗膜物性について考察した。
 


 
総説「化粧品用粉体の表面をデザインする」

福井寛、色材協会誌、92(11),311-318(2019)に総説が掲載されました。化粧品分野で粉体はメーキャップ(可視光制御)、サンスクリーン(紫外線防御)、体臭防止、スキンケアなどに使われている。これらの効果を向上させるために粉体表面のデザインが行われている。これらの表面処理方法の概要と表面デザインの具体例について報告した。
 


「トコトンやさしい化粧品の本」(第2版)出版

2009年に「トコトンやさしい化粧品の本」が出版されましたが、10年で化粧品を取り巻く環境も大きく変わり、改訂版を出版することになりました。
第一章は化粧品の定義と現状で、従来の「化粧品の歴史」をラベルの見方や全成分表示などの実用的な内容に変えました。その他、シワ関連、抗酸化、幹細胞など新しい項目を入れています。



「おもしろサイエンス 美肌の科学」

2013年6月26日に日刊工業新聞社から出版しました。  スキンケアだけではなく メーキャップについても書いてあります。美しく魅せることも重要ですね。

 


2012 JSCM Most Accessed Review Award 受賞

平成25年2月27日に色材協会の総会で「2012 JSCM Most Accessed Review Award」 を受賞しました。これは2012年度で最もアクセスの多かったReviewに与えられる賞です。
講座題目:「粉体の表面 処理」(84巻11号 p386掲載) 「ヘルスケア講座」の中の粉体の表面性質と表面処理に関する総説です。化粧品の分野では粉体表面を利用した技術は盛んに研究されており、アクセスが多かったのはそのような背景があったものと思われます。最近は、化粧品以外の分野から機能性表面設計などの問い合わせが多くなっていますが、表面の機能性付与は多くの分野に関心を持たれていることを実感しました。

 


国際化粧品技術者会(南アフリカ大会)に参加

10月16日から18日まで南アフリカ(ヨハネスブルグ)で国際化粧品技術者会があり、参加してきました。今回は初めてのアフリカ大陸での開催となり、口頭発表64件、ポスター発表158件がそれぞれの新規性や優秀性を競い、アワードの覇権を争いました。
参加者約450名、日本からの参加者約80名。 日本勢は基礎研究の最優秀賞を資生堂が、ポスター賞をポーラ化成工業が受賞しました。
※この写真はライオンの子供と戯れているところです。ナショナルジオグラフィーの表紙ではありません。

 
■Basic Research AWARD(基礎研究 最優秀賞)
Non-Invasive In Situ Assessment Of Structural Alteration Of Human Dermis Caused By Photoaging Using A Novel Collagen-Specific Imaging TechniquePresenter:Dr T Yamashita, Shiseido Research Center, Japan
■Applied Research Award(応用研究 最優秀賞)
Validation Of A Web-Based Imaging System For "At-Home" Facial Skin AnalysisPresenter:Dr G Hillebrand,Procter & Gamble, United States of America
■POSTER AWARD(ポスター賞)
Identification and Mechanisms of Adrenomedullin as a Novel Melanocyte-Activating FactorPresenter:Dr T.Motokawa, POLA Chemical Industries,Inc,.Japan